第1回  「運動音痴は遺伝する?」

論から言うと子どもに遺伝するのは「約10%」です。これを聞いて多いと感じた方もいれば、10%だけ?と感じた方もいることでしょう。おそらく運動に自信のあるお父さんやお母さんはたったそれだけと感じ、自信のないお父さんやお母さんはそれだけかと少し安心しているのではないでしょうか。でも、落ち込むのも安心するのもまだ早いです。

確かにカエルの子はカエルと言うように、親の持つさまざまな因子は子どもにも遺伝します。しかし運動能力の発達を支えるのは、遺伝の要素が10%、残りの90%は後天的なものといわれています。よって、親から与えられたものより、成長過程での環境と子どもの運動への取り組み方次第で、可能性は無限大に広がっているといえます。

しかしながら運動音痴は遺伝すると勘違いして両親自ら子ども達を運動から遠ざけてしまう例も少なくないようです。それは子どもの成長においても一番の悲劇だと思います。また自分自身が少し運動ができたからといって、子どもに期待しすぎるのも余計なプレッシャーを与えてしまうだけなのではないでしょうか。

運動会で我が子がカッコイイフォーム(姿勢)で活躍する姿を親であれば誰もが見たいものです。しかしビデオカメラを覗いても我が子の活躍を期待しているだけではなかなか期待にこたえてくれるものではありません。ですが、子どもは両親の遺伝も含め、たくさんの可能性を持っています。まずは身近にいる両親が残りの90%の可能性を引き出してみてはいかかでしょうか。

運動会で一番になることも素晴らしいことですが、運動会の一番よりももっと素晴らしい一番{ポテンシャル(潜在能力・潜在意識)}を手に入れることが出来るのではないでしょうか。

そこで、次回は子ども達の運動能力の引き出し方について話しを進めていきたいと思います。
           
                    著 アスレティックトレーナー 田口 昌宏

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