• 熱中症対策について

お時間があるときでかまいませんので、少しずつお読み頂けると幸いです。

熱中症対策について

                                  熱中症の病型へ予防方法へ

気温・湿度の急な上昇や、暑い環境下で生じる障害の総称を熱中症といいます。

熱中症のなかには次のような病型があります。

熱疲労
大量の発汗により、体内の水分が失われ脱水になることによって起こる。
症状 頭痛。吐き気。めまい。脱力感。など
応急処置 涼しい日陰で安静に保つ。冷水を飲ます。頭を低くして仰臥位(あおむけ)で寝かせ、足を30度くらい挙上させる。身体を冷やす為、選手の頚部・腋下(脇の下)・背部など動脈部を冷やす。など

熱失神
運動によって生じた熱が血液の温度を上昇させ、皮膚血管が拡張します。
それによって血圧の低下、脳血流の減少となり、起こります。
症状 失神。めまい。顔面蒼白。脈が速くて弱くなる。など
応急処置 涼しい日陰で安静に保つ。冷水を飲ます(意識のある場合)。頭を低くして仰臥位で寝かせ、足を30度くらい挙上させる。身体を冷やす為、選手の頚部・腋下・背部など動脈部を冷やす。など

熱けいれん
大量の汗をかき、水だけを補給し続けた場合に血液の塩分濃度が低下します。その結果、筋肉への血流の減少などにより、足・腕・腹部に痛みを伴ったケイレンが起こります。
症状 損傷を受けたわけではないのに足・腕・腹部の筋肉のケイレンが起こる{大腿四頭筋(もも表)・ハムストリング(もも裏)・ふくらはぎが通常}。
応急処置 涼しい環境で安静を保つ。はずむことなく、ゆっくりと筋肉のストレッチを行う。適切な電解質と水分の補給。

熱射病
発汗が止まり、体温が危険なほど上昇し、体温調節中枢の機能障害を起こす。意識障害(応答が鈍い・言動がおかしい・意識がない)が起こり致死的な状態になることがある。
症状

熱く、乾燥した皮膚。非常に高い体温。発汗消失。嘔吐。頻脈・頻回呼吸。下痢。
意識障害・ケイレン・呼吸停止・心停止の可能性もある。など

応急処置 涼しい日陰で安静に保つ。冷水を飲ます(意識のある場合)。身体を冷やす為、選手の頚部・腋下・背部などを冷やす。霧状に水をかけることによって多少の発汗作用の代用となる。必要であれば人工呼吸。など
救急医療スタッフへ送ることを優先。

熱中症にかかった場合は必ず医師の診断を受けて下さい。しばらくの間、運動はひかえなければならないので、運動開始の時期を相談しなければなりません。

 以上のように発生した場合の応急処置の一例も記載しましたが、熱中症にかかる前に事前に防ぐことが出来れば最適です。スポーツ障害は事前に対策を知っておくだけでも発生の可能性を防ぐことが出来ます。

以下のような予防がありますので、ご一読ください。

運動時の服装

  皮膚からの熱の出入りをスムーズに行える服装が理想です
  (通気性・吸湿性の良いもの)。

  白は日光を照り返しますが、黒は熱を吸収してしまいます。
  また、直射日光を防ぐ為に帽子の着用も有効です。

    
    ANTHEMのユニフォームは半袖・長袖ともに脇がメッシュ加工の為、
  通気性にとても優れています。日焼けによって、肌が激しくただれてし
  まう選手は、
ANTHEM長袖ユニフォームをご検討下さい。
  また、必ずタオルも持参しましょう。

給水

  運動を行うと、人は発汗により体温の調節を行います。
  発汗により失われた水分を補給しなければ、運動能力の低下だけでなく
  熱障害へつながります。

   
   ドリンクは市販のスポーツドリンクが身体に浸透しやすく適切です。
  発汗により体内の塩分も失われていますので、
  ナトリウム
4080mg100ml中)と成分表に記載されているものをお勧
  めします。
  暑いときには、0〜5℃程度の水が吸収しやすく、
  冷却効果にも有効です。

   
   また、いちどきに多量の水分を補給するのではなく、
  運動前・運動中・運動後にわけ、胃にたまりすぎない程度に給水するの
  が適切です。
  1回に飲む給水の目安としては、200
ml(コップ一杯)程度が良い
  でしょう。
  「のどが渇いてからでは遅い」と言われていますので、
  20分程度ごとにこまめに給水を取りましょう。

トレーニング前の体調

  体調不良の場合、体温の調節能力が低下します。
  寝不足・疲労・発熱・下痢などがみられる場合は、運動は避けましょう。
  また、肥満の者、暑さに慣れていない者、体力の低い者、
  過去に熱中症の経験をもっている者は、かかりやすくなっていますので
  注意が必要です。

   
   少しでも身体の調子に異常がみられる場合は、必ず指導関係者に報告
  してください。
  過度のトレーニングによる事故を防ぐ為の重要な情報です。

環境の変化

  梅雨や季節の変わり目、合宿初日のような急な環境の変化などによって
  発生することがあります。
  夏以外でも急に暑くなったりすることで熱中症の可能性が高くなります。
  このような場合、暑さになれるまで運動を軽減しなければなりません。

体重で体調チャック

  運動前後に体重を計ると運動中に汗などで失われた水分量がわかります。

  体重減少が「2〜3%を超えないように水分補給しましょう」といわれ
  ていますが、少年期の場合、体重が少ないので通常時の体重から
  「2キロの減少を超えないように」を、ひとつの目安として頂ければ
  覚えやすいかと思います。




我々スタッフは、効果的なトレーニングを円滑に行い、かつスポーツの喜びを体験していただく為に、スポーツ障害を事前に防ぐことを心がけています。

保護者の皆様も、スポーツ障害における知識を少しでも把握して頂ければ、より安全なトレーニングを実施できるかと思います。最後までお読み頂きありがとうございます。

For TEAM

著 代表取締役 並木 卓

≪参考文献≫
スポーツ現場の応急処置
健康運動実践指導者用テキスト
子どものスポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック
サッカーの暑さ対策ガイドブック
救急法講習教本
C級教師・フィットネストレーナー・アスレティックトレーナー養成講習会教本

































































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